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Amazonの歴史を大解剖!窮地から破壊的成功まで桁外れの成長劇をまとめてみた!

僕自身がAmazonを活用し始めたのは2013年でした。ドイツに留学した時、欲しかったものが買えなかったことがありました。それは日本のCDで、もちろんドイツのCDショップじゃ売ってないです。

でもどうにかしてこのバンドの素晴らしさをドイツで広めたい!

その時、ほんの出来心でAmazon.de (ドイツ版Amazon)を調べました。

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これが当時の履歴ですが、40.90ユーロ。だいたい4,500円と少し高いですが、日本から送るより早い!すぐにアマゾンのアカウントを作って注文しました。

これが僕が初めてアマゾンを利用するようになった背景でした。

どもどもKitarouですっ!

そんな、欲しいものは国境構わず手に入るようになったAmazonですが、いつからこんなグローバルな流通業になったのでしょうか?

知っている人もいるかもしれませんが創業者「ジェフ・ベゾス」の苦難から現在までの圧倒的躍進についてまとめていきます!

では行ってみようっ!

(2017年10月2日付日経ビジネスを参照)

アマゾンとイノベーションの歴史まとめ

Amazon.comという会社について

ではアマゾンについて簡単に説明しておきましょう。

創業者ジェフ・ベゾス
本社アメリカ・ワシントン州シアトル
設立1994年
事業小売業(流通、eコマース等)
従業員約38万人(2017年最新)
時価総額4700億ドル(約52兆円, Appleは約1兆円)
サイト https://www.amazon.co.jp

と言うような感じで簡単な説明になりましたが、これ以外にも特徴はたくさんあります。

  • 売上高は2016年に1359億ドルを達成
  • 5500億円を投じて第2本社設立を計画(2017年現在)
  • GoogleやAppleには無い、流通と言う商売基盤を持つ

世界中に展開した流通網(モノの販売ルート)を持っているのはAmazonだけでしょう。

ebayやRakutenも世界展開してますがAmazonのように消費者側が気楽にワンプッシュで商品を購入できるほど進んでいません。

と言うより普通は不可能ですよね・・

それを開拓したアマゾンがただすごいの一言です!!

Amazonの歴史チャート

日経ビジネスに載ってた表を参考に編集しています。

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こんな感じで1994年初期はとりわけ目立った売上高を記録していたわけでは無いですが、2000年代に 入って急激な伸びを見せています!

この成長はアマゾンが繰り出した様々なサービスが重なって成し遂げることができました!

1994年、ジェフベゾスがアマゾンを設立

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(当時は現在のシアトルのオフィスには程遠い環境だった)

1994年、Webサービスが1年で2,300%の成長を遂げたことにメゾスは目が離せませんでした。

ベゾス「この成長率を利用しない手はない・・・」

こうしてベゾスは20種類ものリストを作ってどれがオンラインで販売が可能か試行錯誤しました。

結果として「書籍」がベストな選択だと考えました。

ベゾスは当時、副社長(vice president)まで勤めていたD.E. Shawでの役職を捨ててまで会社を立ち上げました。

それが「Amazon.com」だったのです。

設立から最初の1ヶ月でアメリカ50の州全てに加えて、45カ国にも書籍を販売することができました。

(設立初月から爆発的なスタートを切れるなんて常識的に考えれば奇跡としか言えない・・・)

こうしてAmazonは成長を続けて1997年5月にはナスダックへ上場します!

15年前(2002年)ebayに完敗からの株価1桁の恐怖

オンライン書店「Amazon.com」のスタートダッシュは歴代のどのビジネスと比べてもトップレベルです。しかし、そんなアマゾンと言えど現在まで順風満帆に成長を遂げてきたわけではありません。

遡ること2001年。ITバブル崩壊の時期。Amazonの株価は1株あたり6ドル以下まで落ちました。上場後の初音すら18ドルだったのでアマゾンにとっては絶体絶命です。

人材流出も後を絶たず、ベソスにとって苦悶の日々が続きます。

当時のライバル、ネットオークション大手「ebay」と比べると市場では完敗でした。

(当時ebayはiBazarやPaypalを買収するほどの急成長段階でした。)

しかし、2003年「マーケットプレイス」を開始。他の小売業者がアマゾンのサイトに出品・販売するシステムが導入されたのです。

実はマーケットプレイスの販売量はアマゾン全販売量の過半数以上です。

これもあって現在米国のeコマース(電子商取引)市場でシェア率4割以上を占めるにまで至りました!

2005年圧倒的アマゾンプライムを開始!

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我々の生活の一部にまで浸透してきたアマゾンですが、その原因を作ったサービスこそ「アマゾンプライム」ではないでしょうか?

実はこのサービスは2005年にスタートしています。会員向けに無料配送を提供しましたが、当初は誰もが「これで採算が取れるわけない」と思っていました。

しかし無料配送のメリットは想定以上に顧客の購買欲をかき立てました。

eコマース最大のデメリットだった「送料分高くつく」という概念を根底から裏返したのです。

実はこのサービスの背景にはアマゾンの「配当ゼロ宣言」政策が潜んでいます。アマゾンは上場企業でありながら一度も配当を支払ったことがありません。

上場初年度の年次報告書では次のように掲載されています。

Day One「市場のポジションを得るため、顧客と売り上げの伸びにフォーカスします。そのため配当は一切払いません」

本来、配当に充てるはずの会社の利益は全て無料配送や値引き、流通網の構築に使用されています。

つまり「配当を得ずとも我々は アマゾンから恩恵を被っているのだ!」というのがベゾスの考えです。

余談ですが、アマゾンプライムについては現在に至っては無料配送に止まらず、ビデオ、ミュージック、クラウドサービスなど幅広い機能で充実してます。

2006年ASW(アマゾンウェブサービス)を開始

プライムを開始した翌年ですが、アマゾンの追撃は止まりせん。

なんとあのAWSも2006年にスタートしていました。

細かい説明は省略しますがAWSとは「アマゾン・ウェブ・サービス」のことでいわゆる「クラウドサービス」そのものと考えてもらってもいいです。

サイト運営またはインターネットでビジネスをやりたいお客さん向けに、サーバやデータベース、分析ツールなどを貸してくれるサービスです。

AWSがなければ、 AirbnbやNetfixなどは一気にビジネスを拡大できなかったでしょう。

現在ですらまだ成長に余力のあるクラウドは、すでに市場規模が800億ドルになると言われています。

これから伸びていくと言われているビジネス体型ですでに圧倒的なシェアを持つアマゾンは完全にIT業界を独走しています!

2007年 Kindleの販売開始、圧倒的電子書籍!!

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*Amazon Kindle: A brief 10-year history from the original Kindle to the new Kindle Oasis – Pocket-lintより

アマゾンの躍進はこれだけじゃありません。我々の多くがすで手にしている「電子書籍」、これもアマゾンが先駆者だと言われています。

いわゆる「Kindle」は2007年に発表され、紙媒体の書籍に変わる新たな発明として認知されます。

販売開始からすぐに売り切れを見せるくらい圧倒的な人気でした。

当初は本体も大きく持ち運びが不便でしたが、改良を重ねて現在の「Papaerwhite」や「Oasis」へと進化を遂げました。

2014年、飛躍のプライムフィーバー

2014年にはプライムを通じたサービスが爆発的に伸びた1年でした。

  • 「Prime Now」という最短1~2時間配送
  • 「Prime Pantry」で日用品のまとめ配送
  • 「Fire TV」の発売
  • 「Prime Music」の開始
  • 「Prime Photo」での画像管理

アマゾンが単なるオンライン書店ではなく、物流、コンテンツ、IT、広告と現存するほぼ全ての事業分野に参入しているような環境が出来上がったのです。

こうしてアマゾンは電気や水道と変わらない日常のインフラそのものになろうとしているのです。

本来、最も産業史上競争が激しい分野であるはずの小売業界で強豪をなぎ倒していってます。

2015年 日本より一足先にアマゾンエコーを開始!

そして日本より1足先にアメリカでは2015年からEcho Dotが発売されています。

今後急成長市場と注目されている「音声アシスタント領域」も、「Alexa」を搭載したスマートスピーカーで対応済みです。

コンピュータが登場して機械に命令するにはマウスとキーボードが必要でした。

iPhoneが発売されて以来、タップとスワイプで信号が送れるようになりました。

ワーナー・ゴーツ「次の時代にくるのは『音声(ボイス)』で間違いない。」

アメリカのアナリストであるゴーツ氏はこう述べています。

今後、ホームアシスタントでは満足しないアマゾンは、オフィスや学校、公共の場でも使用できる「エコーショー」という音声アシスタント内臓のスクリーンにまで手を伸ばしています。

最後に

簡単にですが、みんなが知っているようなアマゾンの事業に焦点を当ててこれまでの歩みを振り返ってみました。

かつてはそれぞれバラバラに事業を進めていたアマゾンのビジネスモデルがそれぞれ絡み合い、強固に繋がった1つの集合体として、今後のビジネス界を引っ張っていくことでしょう。

頑張って書いたのでよかったらシェアしてもらえると嬉しいです。

終わり

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