マンガ/書評

【辺獄のシュヴェスタ完結!】最終巻までエヴァの圧倒的な信念にシビれました!(ネタバレ含む)

5巻までは上位生コルデゥラが身を犠牲にしてまで、エラたちに修道会の更なる真相を伝えました。

そしてテアの代わりにヒルデが修道院からの脱走を引き継ぎました。

諦めないエラの圧倒的に真っ直ぐに澄んだ心に仲間たちも立ち上がります。

そんなどんな逆境でもくじけないエラと仲間たちの精神力がビシビシと感じられる巻でした。

そして2017年12月12日「辺獄のシュヴェスタ6巻(最終巻)」が発売されました。

「目に傷の入った鋼鉄の少女(アイアンメイデン)」がライン側で見つかった背景などの伏線。エラとエーデルガルトとの最終決戦。目が話せないほど怒涛の急展開と最高のエンディングが待ってました!

そんな辺獄のシュヴェスタ第6巻について考察と感想をまとめていきたいと思います。

(ネタバレを含んでいますのでご了承ください)

ヒルデは脱走に成功したのか!?

ヒルデの脱走にいち早く気づいたのはクリームヒルト。

ストーリーを通して敵キャラとしてエラたちを追い詰めてきたクリームヒルトは今回も脱走場所に駆けつけます。

クリームヒルトに邪魔されないためにエラも急いでかけつける!

しかし川辺でクリームヒルトはニッコリと脱走用に使う空気ポンプを手に持ってました。

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*辺獄のシュヴェスタ6巻より 

ヒルデを守るために必死で戦うエラ。

しかし片手でクリームヒルトを押え続けることはできず返り討ちにあっていまします。

悪魔と天使の両方を演じるエラ

クリームヒルトに頭を殴られ意識を失ったエラ。

ヒルデは滝に落ちて死んだと聞かされ、カーヤは修道院を脱退したと知らされます。

今まで怒りが彼女を突き動かしてきましたがどうすればいいかわからない。

追い打ちをかけるかのように処刑係の続行を問われ、考える暇もないエラ。

エラは処刑係の続行を選択。

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*辺獄のシュヴェスタ6巻より 

ここで描写は1年半後の「最初の審判」へと変わる。

テアはなんとシュヴェスタとして任務を全うし、エラは「神の庭師」や「隻眼の処刑人」と噂されるほどの注目を浴びていました。

しかし一方ではエラは背教者だという噂もあり、ジビレは未だにエラの後を追っている。

しかしある日、エラが修道会の負の連鎖を断ち切ると投獄されてる下級生に話す姿をジビレは聞いてしまう。

あまりに真っ直ぐなエラの心に涙を流すほどでした。

エラは「悪魔と天使」の2役を同時に演じていたのです。

クリームが仇?カーヤの招待

少し話を戻します。

エラが意識を失っている間、修道会ではエラとクリームヒルトのどちらが背教者か決める神明裁判を行うところでした。

その時、クリームヒルトが自分の無実を主張するためにあることをいいました。

クリームヒルト「6年前の諸聖人の日に流れ者の夫婦が・・・私は巡察帯に通報しました。・・・・持ち物の中にナイフが入ってました。」(一部中略)

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*辺獄のシュヴェスタ6巻より 

しかしクリームヒルトは気づいてしまった。

その時通報して死んだ夫婦の娘がカーヤであったことにです。

クリームヒルトは神明裁判まで隔離されることになりました。

部屋に戻ってベッドに横たわるクリームヒルト。

クリームヒルト「まったく面倒に巻き込まれたものね。・・・あれを見てピンときた。やっぱりカーヤ・ジンメルは・・あの日私が通報した流れ者の・・・娘!!」

でもおかしい。

では彼女は魔女狩りの娘ではない。

ではなぜ彼女はここに・・・!?

ここでカーヤの招待、と言うよりはなぜ修道会にやってきたか明らかになりました!

まったく目が話せない瞬間です!!

エーデルガルトの招待?最終決戦!

修道会と教皇庁の対立はすでに激化していた。いつ教皇庁側は常に修道会の手のもの(または暗殺者)がやってくるか恐れています。

一方修道会は新教徒の蜂起に備え、疫病をばらまく準備を進めています(これを「最初の審判」と呼んでいる)

教皇側は新教徒と手を組んで修道会の陰謀を阻止する方向に進みます。

ここで思わぬ人物が仲介として大役を果たします。

四人の思いをつなぎ切った彼女が帰ってきます!

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*辺獄のシュヴェスタ6巻より 

話は流れて修道会では「五人」を選出する儀式。総長自らエラを選出して儀式が開かれます。

エラにとって最初で最後の「復讐の瞬間」

しかしエーデルガルト総長は一筋縄でいかない。

目を失ってもビクとも痛そうにしない彼女生まれながらにして特異な体質だったのです!

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*辺獄のシュヴェスタ6巻より 

エラ「悔い改めるな。お前のような人間は、」 

しかし、エラもここで簡単に引き退るような人間ではありません。刺し違えてでもこの復讐を果たすと誓って何年も地獄の日々を送ってきたのです。

エラの勝利となるか?総長が耐え凌ぐのか?

そしてエラ、ヒルデ、カーヤ、テラは再開できるのか?

その後、世界はどうなるのか?

最終巻はご自身の目で見て欲しいと思います。

辺獄のシュヴェスタ完結の感想

2017年は間違いなくこの漫画が一番心に響きました。

個人的にヨーロッパの歴史が大好きなこと、ドイツに留学していたこと。

この2つがないとこの漫画がここまで面白いって思えなかったかもしれないです。

もちろん、辺獄のシュヴェスタ自体とてもいい漫画ですが、時代背景やちょっとしたドイツ語の知識あるかないかでは理解度が天地の差くらい変わる気もします。

そんな僕の好奇心のど真ん中を撃ち抜いてきたシュヴェスタは今まで読んできた漫画で最高ランクですね!

僕の一番好きな「鋼の錬金術師」並に衝撃を受けた気がします!

竹良先生、連載お疲れ様でした!次回作も楽しみにしてます!!

おまけ考察(エンディングネタバレ含む)

活版印刷がはやる?

辺獄のシュヴェスタの背景は16世紀の神聖ローマ帝国です。実際に15世紀半ばにグーテンベルクによって活版印刷術が普及始めました。

当時はシルクロードを通して中国から製紙法も伝わっていました。ちょうど冊子になった書物が流行りだした時代に修道院の出来事も本になったようですね。

だからテアとヒルデはインクまみれだったのか。。

エラはどこにいる?

最後にテアとヒルデを占った占い師がいうにはエラは辺獄にいると。

でもいるはずがない。これはどこだろうか?

とあるジャングルのようなところで民族衣装をまとった娘が欧米人に捕らわれてました。

その時、欧米兵が言ったのが「新大陸」。

歴史書では1492年にコロンブスが初めて南米大陸を発見しました。ヨーロッパ人はこれを「新大陸」と呼びました。

(当時はヨーロッパ人はヨーロッパが世界の中心だと考えており、ユーラシア大陸しかないと思っていました。)

つまりエラは「新大陸」に降り立っており、民衆が知るはずのない世界、または世界の僻地。だから「辺獄」と呼んでいたのかもしれませんね。

しかも捕まっていた娘の衣装は見た感じだペルーはインカ帝国の民族衣装に似ている気がします。

そういったタイトルの伏線回収まで綺麗にやってくれた作者さんスゲェと思いますね。

終わり。